

初代から約100年 岩福農園4代目
日本一の大河信濃川と、そこから分流する清流中野口川に挟まれ た三条市代官島。ミネラル豊富で肥沃な土壌であるこの地域では古くから梨の栽培が盛んに行われてきました。
現代表岩本国幸の父である3 代目 福幸は、低農薬農法や独自の有機肥料による土づくり、新潟県で初めて梨のハウス栽培を手掛けるなど、先駆的な試みを実行してきました。 現在は高品質を保持し、規模拡大に向けて取り組んでいます。
岩福農園 4 代目 岩本国幸
樹の声を聴いて対話する
おいしく、良く肥大した果実を実らせるには、必要な枝を見極め、不要な枝を落とす技術が重要です。それは“樹を観察” し“樹 と対話する” こと。
一朝一夕で習得できる 技術ではありません。人間の都合で選んでいては逆に樹を弱らせてしまいますし、私たちも過去の苦い経験を経た上で習得しつつある技術なのです。
大規模農業に取り組む理由

当農園では長期計画の一環として、作付面積を少しずつ拡大しており10年間で約2万4千m2から5万km2まで(東京ドーム約2個分の面積)拡大させる事ができました。また面積の拡大に伴い、現在では従業員2名を通年雇用しています。
作付面積を広げる事は、ただ収穫量の増加だけを目的にしたものではありません。近年、農家の高齢化は社会問題のひとつにあげられており、後継者不在により放棄され、荒れ果ててしまった「旧耕作地」は果樹と果実に害を与える病気の発生源に成ってしまう事があるのです。そこで近隣の耕作放棄地を引き取り手入れをし、将来の病気の発生を未然に防いでいるのです。これは農薬使用の軽減へとつながっています。